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ミュゲの日に

5月1日、今日はフランスでは「ミュゲの日」。

親しい人や家族の幸運を願ってスズランを贈るそうです。
日本、札幌でも昨年あたりから急にこの風習が流行りだしています。

今年はすっかり出遅れているgentle treeですが、ギリギリになって
数セットだけ、すずらんのブーケSetをオンラインショップに載せました。

と、程なく、若い男性から「スズランは置いていますか」とお電話が。
まだ完売していなかったので「ございますよ」とお返事したら
「今から行きます」と程なく、可愛いカップルがご来店。

「好きなだけ買っていいよ」という彼に、「少しでいいの」と彼女。
可愛いじゃないですか。1本ずつ束にしていって4本の小さなブーケで決まりました。

何件か円山を探したけれど(円山は花屋がとても多いのです)なかったそうです。
「予約でいっぱいだったんじゃないかしら」というと「そう言われました」と。

それでふと、ミモザの日のことを思い出しました。
ミモザはもう数年前から流行っていてgentleもガッツリ仕入れて、
さらにレッスンやお買い上げの時にふわふわのよい状態になるよう
ロスも承知で多めに手配しています。

年々流行りも気候も早くなっていて、ミモザの日当日には
世の中の、いえお花好きさんのミモザフィーバーは終わっています、
というか終わらせていました。私は終わらせていたのです。

が、ミモザの日の当日、ふらふら〜とミモザを買いに来た男性がいました。
もうカラカラのドライがすこーしあるだけ、申し訳ないのですがお断りしました。
きっとミモザに何かを求めて、もしかしたらミモザに藁をもすがる気持ちだったかもしれません。
ずーっと引っかかっていたのに、意識の片隅に追いやっていました。

昨日の出来事があり、はっとして反省。
今回のスズランのブーケ一つ分は、
今日のスズランの日ご来店の方用にスズランだけの小さな束にして、
4つだけですが当日販売用にしました。
1束1100円。白いペーパーに包んでお渡しします。


自分の母にも端数で束をつくりました。
あひるさんに、工房に行きがてら届けてもらいます(会えないかもだけど)。

世の中の特別な花好きさんではない人にも
お花の幸せのかけらをお届けしたいですね。


What I can do

What I can do.
自分にできること

3.11から9年

あの時もそれからも
何にもできなかったけれど

だから
今日は思いを馳せる
#いとうせいこう「想像ラジオ」

 

そして今

自分にできることを考える
#fraumagazine「世界を変える、はじめかた。2020」
@fraumagazine
あとは
自分にできることをやる

明日3月12日(木)
「Happy Weekend Bouquet」
お申込み開始です

夏の東京〜1.アイロニーへ

Last shot in this place
*
アイロニー認定校講師向けの、
オーナー谷口敦史さんによるデモンストレーションに
行ってきました。

 

 

いつも店内はひそやかで、瑞々しく花が息づいていて感動を覚えます。

 

 

もちろんヒツジも連れていってます♫

 

 

 

大勢の講師たちを前に谷口さんがいくつものデモをします。

 

 

「自分が綺麗と思うことが大事」という言葉を胸に刻む。
この言葉は、翌日に谷口さんの試験を受ける生徒さんにも伝えました。

 

 

デモブーケはみんなのところを周り、お互い持って写真撮影。

 

 

大きなブーケの結束が驚くほどゆるく、けれど崩れない。

谷口さんのブーケの不思議であり魅力。

 

後ろのテーブルにはオシャレなオードブルも用意されていて、
デモ終了後は“スナックアツシ”になって、
講師同士の交流の場に。
私のところから移行して認定校になった方、
フランス装花研修でご一緒した方とも再会!
お話しできて嬉しかった。同期の方達にも会えました。

 

デモブーケはジャンケン大会で、参加者にプレゼントされます。

 

 

今回は私も当たりました!
すごく美しいシランドルアレンジメント。

 

 

シランドルは一番最初の日のレッスンで作ったアレンジ。
花の写真を撮っている谷口さんの背中が大きく、
けれど威圧感のかけらもなく自然体だったのが印象的でした。

 

噛み砕いたり見つめ直したりすることをたくさんいただきました。

踊るような大きなブーケと一緒に写真を撮ってもらいました。
この場所では最後になるかもと、記念の気持ちで。

 

 

#アイロニー #アイロニー認定校
#フラワーレッスン #デモンストレーション #再会 #ブーケ #アレンジメント
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@jardinduillony
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Windsor、北海道のイギリスへ 〜ヒツジ旅日記③

ウィンザーホテルにヒツジを放牧した後は、
時間もほどほど午後になっていました。

洞爺湖周辺には素敵なお店や工房があるのですが
それはまた次回ということで、
今回は、旅の第二の目的、
「ユキちゃんとgentleのヒツジを再会させる」べく
洞爺湖近くのレストラン、ノースブレインファームへ。

広い平原、花畑、その向こうに山脈。
まさに北海道!でありながら、私の中では
フランス印象派の絵画のようで、
「私の中のフランスをまた見つけた」とワクワク。

ここはヤギを飼っていて、その名もユキちゃん。
大好きなアニメ、ハイジの世界ですね。
(ちょうどほら、上の写真に、オンジみたいな人が写ってます)..

再会はこんな感じ。

前回は帰り際に、あひるが「じゃあね」とヒツジを持ち上げた途端、
ユキちゃんがあひるをどつくという衝撃的な出来事がありました。
(あまりの驚きに写真撮れず)。

これって、お友達と引き離されて怒ったのだと思っていたのですが、
いえ、
違いました。

食べ物、だったんですね、うちのヒツジ(の毛)。

今回はユキちゃんに、外国人観光客の子供達が草をいっぱいあげていたので、
ヒツジに対しての執着が薄く(笑)、
特に名残惜しそうでもなくお別れしました。

先客が去るのを随分待った割には淡白な
出会いと別れでありましたー。

なんかちょっと拍子抜け。

今度の洞爺訪問は、またひつじ納品でしょうか、
洞爺湖マラソンにも興味あり。

それまで、洞爺ヒツジたち世界中に旅立ってますように。

Windsor、北海道のイギリスへ〜〜ヒツジ旅日記➁

ウィンザーに到着しました。
イギリスのお城じゃなく、北海道洞爺にある
”ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ“です。

 

 

記念撮影。
ヒツジイスを置いて撮ればよかった。

 

ダンボールいっぱいのヒツジと木箱を抱えてショップエリアへ。
(搬入口から入っても、結局ロビーを通るという………
ちょっと恥ずかしいわ)。

 

ロビーのお花。
ホテルの各所に装花があり、どれも素晴らしい。

 

ここの花をしているのが、私の生徒さんだというのが自慢です!えへん。

 

時間をお知らせしてはいなかったのですが、
担当スタッフさんが、ショップの入り口で待っていてくれました。

そして、おお、
入ってすぐ右手にヒツジの牧場が広がっていました!

 

こんなに幅を利かせているとは、君たち( ・∇・)

 

オーガニックコットンのヒツジも芝やヒツジ小屋にいます。

 

 

 

こんなPOPまで!

 

実はこちらでは、コットンヒツジの布PRISTINEさんの商品もお取り扱いしているのです。

 

ショップには他にも知り合いの作家さんの作品もおかれていました。
glagla さん
湯の里デスク さん
Jun’s light candle さん
PRISTINE さん
なんだか嬉しくなりました。

スタッフさんともいっぱいお話ができました。
大きさ、種類が本当にいっぱいのgentleヒツジの世話を
少ない人数のスタッフさん達でしてくれて
感謝感謝です。

 

半年に一度は納品とご挨拶に来たいねと話しながら
ウィンザーを後にして!帰途につきました。

あと少し続く。

Windsor、北海道のイギリスへ〜ヒツジ旅日記➀

先日、ヒツジたちをザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパへ、
納品の旅に行ってきました。

行くよー!Baaaaaa!

 

札幌からは車で3時間。
途中、中山峠でおきまりのあげいもを食します。

イマドキはトッピングがいろいろあって楽しい

 

おや、猿まわしののぼりが。

 

ちょうど終盤ハイライトシーンでした

 

猿もお姉さんも可愛い

 

ここからはひたすら山道。

緑の道は。イギリスやアイルランドを彷彿とさせます。

建物がね、悪くないけど惜しい!って感じ。

 

いい天気です

 

そしてちょっと行き過ぎ、洞爺湖沿いに入り込み、Uターン。

洞爺湖だよー。写真撮り忘れ2年前のを。

山道を登り。ウィンザーホテルに到着しました。

続く。

poroco4月号に掲載されています

blogでのお知らせが遅くなりました。

札幌の人気情報誌ポロコ4月号は毎年円山特集。
今年は“素敵なフラワーショップ”特集もあり、
4件のうちのひとつでgentle treeも紹介されています。

円山はフラワーショップがとても多いエリア。
今回とびきりスタイリッシュでカッコいいお花屋さんが
取り上げられています。

そんな中に、どちらかというと、いや明らかに
スタイリッシュではないgentle treeがまじってます。
ちょっと不思議? ですが、とても嬉しい。
写真の隅っこにはヒツジも写っています。
カメラマンさんの優しさにも感謝。

人気特集ゆえ、マルヤマクラスのなにわ書房さんでは壁一面porocoでした。
といっても、4/20にはもう次の号が発売されますので
円山特集号をお買い求めの際は、
マルヤマクラス 2F なにわ書房さんに寄っていただくと
必ずあるはず。

なにわ書房 4/26(金)リニューアルオープンです!
(4/25まではしまっています)

円山散策の折は、マルヤマクラスに寄ったのち、
当店で「穏やかな花々に癒されて」と紹介いただいています)
いってくださいね☘️

*****************

思い起こすと、
procoさんには開店当初から、折にふれお声をかけていただいていました。
当時は雑貨で取り上げられることが多かったなあ。
ここ数年は、お正月特集でお花を作ったり、
撮影場所として使ってもらったり
別冊の表紙にも使っていただきました。
(それが、今年から始めた撮影場所レンタルのきっかけです)。

昨年はgentle tree10周年の年で、気にかけてくれている方からは
「10周年何かやらないの?」なんて聞かれたりしたのですが、
精神的にも体調もかなり凹んでて、何も企画できませんでした。
それがまた凹みに拍車をかけていたんだろうけれど。

そんな中、秋にporocoさんから別冊「さっぽろ雑貨BOOK」への
掲載のお話があり、体調も悪いしちょっとネガティブになっていて、
「載せてもいいけど、金額変わってるものあるから校正させてよね」
みたいな不遜な態度だった私(お電話くださった方ごめんなさい‼︎)。

出来上がったのを見たら、憧れのお店や
私の知らない(しばらく引きこもってたので…)新しい素敵なお店がいっぱい
載っている。
そんな中に入れてもらってたのに、なんて不遜な態度をとったんだと
冷や汗、と同時に、感謝で胸がいっぱいになりました。
写真は今の店舗に移転したばかりで配置も物もない頃のもの。
この時も取り上げてくれていたんだ、
そしてこんなに落ち込んじゃったこのタイミングでも
お声をかけてくれて…..。
ありがたいなーと思ったのでした。

店を開いて10年でgentle treeは少しずつ変わってきています。
変えようとして来ています、まだ変わろうとしてもいます。
それで足が遠のく方がいるのもわかります。
でも、ほんと少しずつだけれど、本当にやりたいことをやりたいな、
届けたいなと。
少しずつ霧が晴れて見えてきている夢を
形にして描いていこうと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
ここしばらくblogにお知らせを載せるのでいっぱいいっぱい
だったのですが、少しblogの頻度下げて、
徒然のことも綴っていきたいと思っています。

写真集「パリの花束」

昨日、「パリの花束」が届きました。

かなり厚いブーケの写真集。
私の花の師匠 アイロニー 谷口敦史氏 4冊目、
パリにお店を出されてからは初の写真集です。

サイン&ポストカード付 20冊入った段ボールはかなり重く、
ブックコーナーまでひきづって、
ウィンザーチェアに腰掛けて、
ワクワクしながら蓋を開けました。

ページをめくると最初にアイロニーパリ店のウインドウ。
昨年初夏、アイロニーのウェディング装花研修に参加した時、
毎朝暗いうちにUbaで乗り付けたメニル通りのお店。
ほのかな灯りが煌めく美しいディスプレイです。

写真は季節ごとにまとめられているようで、
“Printemps”から始まりました。
「パリであなたの花束を」という企画で束ねられ
“その方をイメージしたブーケ”が、
パリの街角ー誰もが知っているエッフェル塔を背景にしていたり、
石畳の上に置かれていたり
郊外のお城の彫像と合わせられたり、風に葉がそよぐ木々と写っていて、
どのブーケも、ヨーロッパの自然と
人間が作り上げてきた建造物に溶け込んでいます。

季節によって、撮影の時間によって光は変わり、
合わせる場所と色によって、そのシーンが一期一会の物語のような
一枚の絵になっています。

そうして写真をめくっていると突然、
目の前に視界が開け、空と緑と空色の花たちの風景が
飛び込んできました。

ウエディング装花研修で、私がいたチームが担当した
“挙式をしたセレモニー広場“の写真でした。
広大な敷地を持つクーランス城の、緑の道の真ん中が
結婚式のセレモニーの会場でした。
晴天の中、降り注ぐ光と鳥のさえずりに囲まれて
花を活けられる幸せを身体いっぱい感じながら
丸二日、青と白のアレンジを作ったあの広場。
アレンジの水がどんどん蒸発していくので、
直前まで何度も何度もかがんでチェックして水を足した
あの花たち。
日本でも滅多にないのに、作った花たちと共に
セレモニーに立ち会えて大切な瞬間を共にさせてもらった場所。

その時の思い出が急に溢れてきて、
胸が熱くなりました。

この研修に参加した去年は、
心身ともにハードな年で
あまり起きてもいられず、ポカもするし、
記憶力も落ち、何もする気になれなかった日々が半年続きました、
ちょうど店を開いて10年、その節目に…という出来事もあり、
一層気落ちもしたのでした。

ですが、この写真を見た瞬間、湧き上がってきたのは
その辛かった思いではなく。
とてつもない幸福感でした。

できないできないと、そして、この10年なんだったんだと
思うこともあった年だったけれど、
たしかに頑張った、その思いと、
自然の中で花を活けるという自分の原点、
この風景は、私にとって何が大切かを
思い出させてくれました。

誰もいないこの写真は、セレモニーが始まる前の一瞬の静寂。
自然と人の手とが合わさって、
より美しい自然があらわれた光景でした。

 

美しい花束が満載のこの写真集には、
何枚か、こうしたウエディングやパーティ、
レストランの装花の写真も盛り込まれ
夢をかなえてパリに店を出した谷口さんの
ブーケ以外の仕事を垣間見ることもできます。

ランジス市場での花の仕入れショットと、
一覧になったブーケに使った花の名前は、
フレンチスタイルの本場パリに
自然に調和していったように見える谷口さんの
日々の努力と人となりが見られます。

パリの空気と歴史と自然と花が
いっぱい詰まったこの写真集、
じっくりゆっくり眺めるのも良いし、
パラパラとめくってフランスの空気を感じるのもいい。
いつか、この写真集を片手に、
撮影場所を巡ってみるのも素敵です。

 

私にとっては、思い出の大切な一冊になりました。

 

谷口敦史「パリの花束」(2400円+税)
gentle treeでは限定20冊、
サイン&ポストカード3枚付(認定校生はポストカード5枚付)で
gentle Book コーナーで販売中です。

新年明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
*
*
gentle tree花部門の新年初仕事は、
恒例の資生堂美容室東急店さんへの生け込み。
その開店前のデパートで、
先輩の作家(ジャンルは異なるのですが)
闇月創房さんと遭遇。新年早々の催事出展だそう。
さすが先輩!
*
それでふとあることを思い出して、
店に戻ってこの灯篭をひっぱり出しています。
10年前、gentle treeがオープン準備で毎日ガタゴトしていた頃、
近所の青玄洞さんという良質なお店(昨年惜しまれつつ閉店)の入り口に、
ある日この「花」灯篭がかけられていました。
和風なものに心惹かれることはそれまでなかったのですが、
突然目の前に現れた「花」のシンプルな美しさと、
gentle treeの大事な要素「灯り」に、
これを持つのはうちだろう!と、開店の記念に購入しました。
*
その時は闇月さん作だとは知りませんでした。
それから何年かして、知り合いになってから、
闇月房主さんの作られたものだと知ってびっくり。
そういえば、青玄洞のご主人ともう一人、
当時写真を撮りに来てたっけ。
あれは今思うと闇月房主さんだったんですね。
*
3年前に店舗も移転して、店の雰囲気とはだいぶ離れてしまっていて、
しばらく奥にしまっていたのですが、
”日本の心“を一年のうち最も感じるこの新年に、
窓辺にポンと置いたこの“クラシックココア”という美しいマムをみて、
闇月さんと新年すれ違って、
ちょうどこのお正月に奥の部屋を再生しようとしていて…..、
それらの糸が一つになって、久しぶりに灯篭に灯をつけてみました。
*
平成の終わりに、改めて“日本”を感じています。
*
奥の部屋、この灯篭を飾ろうと思います。

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