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2021-05-01

ミュゲの日に

5月1日、今日はフランスでは「ミュゲの日」。

親しい人や家族の幸運を願ってスズランを贈るそうです。
日本、札幌でも昨年あたりから急にこの風習が流行りだしています。

今年はすっかり出遅れているgentle treeですが、ギリギリになって
数セットだけ、すずらんのブーケSetをオンラインショップに載せました。

と、程なく、若い男性から「スズランは置いていますか」とお電話が。
まだ完売していなかったので「ございますよ」とお返事したら
「今から行きます」と程なく、可愛いカップルがご来店。

「好きなだけ買っていいよ」という彼に、「少しでいいの」と彼女。
可愛いじゃないですか。1本ずつ束にしていって4本の小さなブーケで決まりました。

何件か円山を探したけれど(円山は花屋がとても多いのです)なかったそうです。
「予約でいっぱいだったんじゃないかしら」というと「そう言われました」と。

それでふと、ミモザの日のことを思い出しました。
ミモザはもう数年前から流行っていてgentleもガッツリ仕入れて、
さらにレッスンやお買い上げの時にふわふわのよい状態になるよう
ロスも承知で多めに手配しています。

年々流行りも気候も早くなっていて、ミモザの日当日には
世の中の、いえお花好きさんのミモザフィーバーは終わっています、
というか終わらせていました。私は終わらせていたのです。

が、ミモザの日の当日、ふらふら〜とミモザを買いに来た男性がいました。
もうカラカラのドライがすこーしあるだけ、申し訳ないのですがお断りしました。
きっとミモザに何かを求めて、もしかしたらミモザに藁をもすがる気持ちだったかもしれません。
ずーっと引っかかっていたのに、意識の片隅に追いやっていました。

昨日の出来事があり、はっとして反省。
今回のスズランのブーケ一つ分は、
今日のスズランの日ご来店の方用にスズランだけの小さな束にして、
4つだけですが当日販売用にしました。
1束1100円。白いペーパーに包んでお渡しします。


自分の母にも端数で束をつくりました。
あひるさんに、工房に行きがてら届けてもらいます(会えないかもだけど)。

世の中の特別な花好きさんではない人にも
お花の幸せのかけらをお届けしたいですね。


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